新型コロナウイルスの世界的流行によって、日常ではこれまでに経験したことのない想定外の出来事が続いています。我が国においてもこれまでに経験したことのない劇的な社会変化が起こっています。

休校措置に伴い、学生にとっても、学内入構禁止により、自宅待機、授業の開始延期、さらには、研究、就職、部やサークルなど、あらゆる生活・行動・活動に影響を受けており、心理的に不安や焦りを感じている学生も多いかと思います。

ここでは、教職員の皆様へ、このような状況における学生の心理面への対応について、情報提供いたしますので、学生対応・指導の参考にしていただければと思います。

 

１．行動制限下における学生の心理状態や反応

　日本赤十字社（2020）「隔離や自宅待機により行動が制限されている方々へ」http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200327_006138.htmlには、今回のような行動制限下において、多くの人が示す心理的な状態や反応が指摘されています。

 

 

以上のような心理的な状態や反応は、行動制限下においては、自然な反応であるといえます。いつもと違う学生の状態や反応に戸惑ったり、心配されたりすることもあるかと思いますが、このような反応が出てくることを知っておいていただくと、対応や指導の際にも対処しやすくなるでしょう。

 

２．学生対応のポイント

東京大学相談支援研究開発センター（2020）「新型コロナウイルス感染症防止対策に伴う、心理面の対応について」　http://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/top-info/4126/　には、以下のような学生対応の原則（ポイント）が挙げられています。

 

 

「行動制限下の学生の心理状態や反応について」でも記しましたが、学生によって様々な反応が出てくることが予想されます。普段と違う学生の様子に戸惑ったり、心配になったりされることもあるかと思います。繰り返しになりますが、これらの反応は、今回のような状況では多くの人が体験する自然な反応であるともいえます。対処する側が、このことを踏まえると落ち着いて対応できますし、本人も戸惑っている場合もありますので、自然な反応であることを伝えてあげると安心感につながります。

また、生活のリズムを維持すること、孤立を防ぐためにも、メールやSNSを使った連絡や情報交換、オンラインのビデオ会議を利用した研究室のミーティングを行うなどにより、できるだけ学生がこれまでの生活パターン、スケジュールを維持し、コンタクト、交流を保つようにお願いしたいと思います。またコンタクトの際には、体調や心情などを率直にやり取りされることもよいと思います。

一人暮らしの学生になかには、休校期間中、他県などの実家への帰省を考えることもあるかと思います。学生にとってもまた保護者の方にとっても、一人暮らしでいるよりは、実家へ戻ったほうが安心ということもあるかもしれません。しかしながら、福岡県が現状、感染者が多い地域であるので、そこからの帰省は感染拡大のリスクもあり、慎重な個別的判断が必要であるといえます。

特に留学生には、異国での緊急事態の状況において、より一層の不安感、また言語的なコミュニケーションの不自由さから情報不足になりがちですので、こまめに連絡を取られるようお願いします。

 

　連絡や問い合わせは以下のHP、メールアドレスからお願います。

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保健センターHP

https://hoken.jimu.kyutech.ac.jp/

(戸畑) 新型コロナウイルス感染症専用メールアドレス

t.COVID-19.stu@jimu.kyutech.ac.jp

(飯塚) 新型コロナウイルス感染症専用メールアドレス

i.COVID-19.stu@jimu.kyutech.ac.jp

(若松) 新型コロナウイルス感染症専用メールアドレス

w.COVID-19.stu@jimu.kyutech.ac.jp

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